抱きしめてトゥナイト

つらつらと、つれづれに。

5年8ヶ月真剣に付き合った女が、彼氏ではなく「パートナー」を作って学んだ話。②

(前項目の続き)

 

・セックスは自分だけとする(原則)

・いろんな所に一緒にあそびにいくことができる

・ラインや電話を気軽にしたりできる

・会いたい時に比較的会える

・自分の事を大切にしてくれる

 

 

 

 だけどお互いの友人関係には干渉せず、趣味も自由。お金の使い方ももちろん自由だし休日の使い方や毎日の使い方も自由。結婚や未来の事は考える事はせず

そんな自分自身の事については自由ながらもツガイとしては固定、という存在の

(元々そういうカップルやセフレの形もあるかもしれないがここではそこは考えず)

 

「パートナー」

 

のようなものがいればいいな〜なんてなんともとてつもなく都合がいい事を考え始めたわたしだったがその考えが実現する時が来る。

 

 

 

 

 

 

 

◯出会い

 

ナンパについていき、その場限りのセックスをするのをやめた私だったが

その日友人と飲んでおり偶然隣に座った2人組と流れから飲むことになる。

まあなんとなくで飲み進め、2軒目に差し掛かった時

その2人組のツレとして連れてこられたのが彼だった。

 

力説するほどに全く顔がタイプではなかったことから

どうなるなんて一ミリも考えなかった私だが2人で飲みなおさない?と朝方言われた

なんていうか青春感に流されて2人で飲みなおすことになった。

 

 

 

 

 

 

歳も10以上も年上、身長はいいけど顔がな〜タイプじゃないな〜なんて失礼なことを思いながら

安い居酒屋に入り、すこし緊張しながらも話し始めると

彼の職業柄もありその聞き上手と感覚の合う話の面白さから

全く乗り気じゃなかった私が朝5時に入り9じすぎまでノンストップで話しつづけるというまさかの展開に。

 

 

そんなこんなでまあ、なんだか悪くないな。なんて思ったところで流されてホテルにイン。

 

その日は諸事情で断念したのだが、それもアクセントになったのか

とても熱心に日夜問わず誘ってくれる健気な姿に心が動きお家に後日行くことに。

 

 

そこでその話をすることになる

 

 

 

 

 

 

 

 

◯パートナーについて

 

 

ここから数回逢瀬を重ねるのだが、

ここ数ヶ月の「セックスだけの関係はやはりしょうに合わない」という考え方から

簡単にセックスすることに嫌気がさしてたうえ、彼にそこまで興味がなかった私は

 

 

彼に対しても簡単にセックスするんだったらもう会えないし、かといって付き合うのは結婚を視野に入れてる人じゃないと付き合う気はもうない、(つまりどちらの関係も無理)と伝えた。

 

 

すると彼から「おれは職業柄、今結婚のことを考えることはできないからそれなら付き合うのは無理かもしれないけどセックスだけじゃなくあそんだり、いろいろしたりしたいし他の人ともしてほしくないし自分もしないからそういういわゆるパートナー的なのはどうだろう」

 

というような旨を伝えられる

 

 

 

・・・・・いや願ったり叶ったりだわ!!!!!同じ考えだってば!!!!!

 

 

 

 

 

 

そう思った私はえ〜なんて悩むそぶりをしながらもその関係に了承し

晴れてパートナーをゲットしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

◯パートナーになって

 

 

 

形上こうしてパートナーとなった彼の最初のマメさと情熱は恐ろしいものだった。

 

毎日の決まった時間に仕事が終わると電話をかけてくれ、

どこかのみに行く時はだれとのみに行くね。と、こちらから頼まぬうちに教えてくれた。

会いたい会いたい熱烈コール。一回読むのに毎回一スクロールするほどのライン。

律儀にデートに何度も連れて行き、風邪をひいたといえば1時間車を飛ばし

私の自宅まで風邪薬をもって参上し、褒めて欲しいといえば褒めまくり情熱的に

いかに魅力的か伝えてくれた。私のして欲しい、といったことには恥ずかしがりながらも答えてくれすべてにおいて優しかった。

 

 

最初はいやタイプじゃないし、と自分からパートナー制度を考えてた癖に

元々いたセフレを切りきれなかった私ではあったがそんな私でもすぐ感化され情が

わきすべてを切り一本に絞るほどに、彼の姿勢はすごかった。

私たちはいわば「パートナー」ではなく「付き合いたての男女」に近しいものだったのだ。

 

 

 

そこだけ見ると付き合いたいと思うほどだが

彼はマイルールが厳しく、とても他人に厳しい一面があった。

その他にも人の目を異常に気にしたり臆病で疑り深いところがあった。

 

 

家に入る際は体と足を洗い、部屋に入る際は部屋着に着替える必要があり

歯磨きは使った後は何度も振り水滴を落としバスマットは風呂から上がった後にしか

踏んではいけなかった。ベットを使う時やソファにはバスタオルが必須、など

特段に綺麗好きなわけではない私は何度も忘れてしまい怒られ

その度少し喧嘩になった。

またその他にも食事や生活面などで気になることなどが多々あり

(あちらもきっと私にたくさん気になることがあっただろうから申し訳ない)

 

 

 

このことから

付き合いたいな、と思うことがあってもやはりこれが彼氏、となると

もしかしたら別れてしまうかもしれないと思うと付き合うには至らず

この関係を崩すことはなかった。

だがそのような小さな苛立ちや綻びは常にあれど

 

彼氏ではなく他人だ、とおもえることで気にしすぎることなく

なんでもゆるせる、というパートナーならではのメリットもあった。

 

付き合うと責任が湧いて、共有することが増える分この近いけど

他人という線引きは自分の心を収めるのにとても有効であった。

 

 

 

 

だが

いいとこ取りのような私たちの「パートナー制度」だったが

時間を追うごとに問題が目立ち始めた。

 

 

 

 

③につづく