抱きしめてトゥナイト

つらつらと、つれづれに。

5年8ヶ月真剣に付き合った女が、彼氏ではなく「パートナー」を作って学んだ話。⑤

 

 

 

 

◯パートナーに裏切られていたこと

 

 

 

 

これを読んだ人はいやいや、パートナーっていってお互い一人だけねって言っても

やることはやるでしょ。別に想像できなかったことじゃないじゃん。

 

 

 

 

そう思うかもしれない。

 

 

 

私だって、他の人に同じ話をされたらそう感じる。信じて操を立てるほうがバカだ

ともいうだろう。

 

 

でも正直な話信じられなくて呼吸がうまくできなくなるくらいには

衝撃的だった。

 

 

 

そう、衝撃的といってもいいくらい彼は私に対してマメだったのである。

 

 

 

 

彼の家は都心からものすごく離れていて、都心で出会った人間を家に呼べるような距離ではなかった。

毎日仕事が終われば終わった30分から1時間の間には電話がかかってきたし、

車で移動する音から、家に帰るまですべて隠し通さず生活音は聞こえていた。

 

飲みに行くときは誰とどういう風に飲みに行く、と必ず言っていたし

終わったら終わった報告、家に着いたの報告、家に帰る間その電話まできちんとくれていた。

 

彼は仕事を2つもっていたので一つの仕事のときは必ずと言っていいほど同じ時間に連絡がきたし、もう一つの不定期の仕事のときは連絡時間は不定期ではあったが

聞けばどこにいるという写真や終わった後、家に帰るまでの道のりには電話が来ていた。

 

 

 

何よりも私が遅くなると浮気だ、他の男ともしてるんじゃないかとも疑い自分は返事が遅くとも私が遊びに行くと言って未読だとすぐ何かしているんじゃないかと言っていた。最初に私に絶対に他の人としないでほしい、自分もしない、といったのも彼だった。

 

 

もちろん浮気を疑ったことがないわけではなかった。連絡もたしかに一時期よりは減った。ただ仕事もふざけてやっているわけではなく過ごして、そこまで緻密に私に対して動いている彼が他の女と関係をたくさん持っている時間や手間をかけるとはさすがに思えなかったのである。

 

 

 

 

 

 

◯パートナーの行動のこと

 

 

 

 

 

 

 

涙が止まらない私の手を強く握ってくれながら友人Aは

私がする質問にポツポツと答えてくれていた。

 

 

 

 

友人Aの話を聞くにパートナーは過去数回、友人Aと飲みに行ったという。

その際、パートナーのほうから、女性に声をかけていたらしい。

 

 

潔癖で人に厳しく、人の目を気にし、おこぼれをもらう(わたしが他の人に声をかけられて飲んでいたところ彼と関係を持ったように)ことはあれど

自分から声を率先してかけていくように思えなかったわたしはひどく驚いた。

 

 

そして1回その声をかけた女性と後日肉体関係を持ったと友人Aに話したらしい。

その日も他の人に声をかけていたため肉体関係を持った話は1度しか聞いていないものの、多分何人も関係を持った人はいるだろうという風に言った。

それに自分と会ったときだけで数回ある分、ほかでもなんどもあるだろうという話だった。

 

 

「いつ?」

 

と聞くと「五月下旬〜6月のはなしかな」といった

 

 

私は確信を持った、自分が違和感を持った時期と一致したのである。

 

 

 

 

 

 

◯違和感のこと

 

 

 

 

 

 

 

私は体があまり強い方ではなく、ウイルスや菌にとても弱いところがあった。

カラオケではマイクにティッシュを一枚挟まなければ風邪をひくし

風邪の友達と会えば比較的風邪をもらった。すぐお腹も壊すし、暑いなか歩くだけで

体調を数日間壊し高熱を出した。

 

 

 

それはセックスにおいても例外ではなかった。

 

 

 

 

私は新しい相手のものが入るとナカが不調になることが多々あったのだ。

 

赤裸々にいうと匂いが変わるとか、なにか異常が起きるとかいうことではないので

なにか不具合や都合の悪いことがあるわけではなかったが

「なにか自分の体内のピースがずれたような違和感」をとても敏感に感じるのだった。

 

 

私はパートナーと出会う前、セックスを不特定多数とするわけではなかったが数人と関係を持っていた。避妊具をするときもあったが元々彼氏とつけていない癖があったため

避妊具はつけないことが多々あった。

 

 

なのでするごとに調子が悪くなると検査を欠かさず行っていた。

ワンシーズンに1度以上は必ず検査を行っていたが幸い、性的な病気にかかったことは

人生で一度もなかった。自分の中のピースがずれる感覚だけだった。あえて言うなら

すこし白血球が増えてるかな、と毎回言われる程度だった。(相手の菌を追い出そうとしてる時にそうなるらしい。)

 

が、自分自身の潔白のためと、身の周りの人に迷惑をかけないため少しでも違和感を感じると相手のことも考え婦人科へ行っていた。

 

 

 

5年付き合った彼だけは一度もそのピースのずれを感じることがなかった。

だから私の中で彼は最高のセックスの相性だったし安心の相手だとおもっていた。

 

 

 

もうそんな人には出会えないだろう、私はいつも不調になるのかもしれない。

細胞レベルで彼があっていたんだろう。そう思ってた中、出会ったのがパートナーである彼だった。

 

 

パートナーである彼とはセックスをしても一度も自分の体内のピースのずれを感じることがなかった。なんどもしたし、1日に何回もすることもあったが

一度だってナカに違和感を覚えたことがなかったのである。

私のなかでこれは彼を大事に思う理由の一つだった。それほどピースのずれがないことは神経質な体を持つ私にとって大切なことだった。

 

 

 

それが変わったのが、5月の下旬から6月の前半だったのを深く覚えている。

 

セックスが終わった瞬間に自分の中の違和感を感じた。あ、これはピースがずれた感覚だ、と一瞬で察知した。

 

 

でもその日は喧嘩をした後だったので、精神的な影響かなぁと思って見逃した後

やはりいくらたっても中の違和感が拭えなかった私はまさかと思い婦人科に検査に行った。

 

私は前の検査をしてから数ヶ月、パートナーとしかセックスをしていないのでなにかあったらそれはパートナーが、ほかの人間とした、ということになる。

 

 

 

 

 

検査の結果はいつも通り特に何もなかった。

 

 

 

 

 

 

 

だがそのかわりやはり相手の菌に体内が勝ちきれてない、という旨をいわれた。

彼は潔癖だったのでセックスをする前は念入りに下半身を洗っていたし

私自身も彼に合わせて相当丁寧に処理していた。周りも清潔であったし道具なども基本は使っていなかった。

なので、いつも通りにしている場合急に相手のなにか雑菌と言われても思い当たる節がなかったのだ。

 

 

 

 

 

そのことがあった為五月下旬〜6月に新しい相手と関係を持っていた話を聞いて

全てを理解した、彼として感じた違和感はこれだったんだ、と

(同時に自分の膣の神経質さにも驚いてすこし恐ろしくなった)

 

 

 

 

返信の速度が遅くなってきたのも5月下旬〜だった。

一度もう関係を断ち切ろうとしたまでの喧嘩をしたための態度の変化だと思っていたが

 

 

 

友人Aの話を聞きすべてが合致したのだった。

 

 

 

 

 

 

⑥に続く